ブログを始めようと思っているけど、ブログはもうオワコンとも言われているよね。本当にオワコンなのだろうか?

ブログ歴5年以上の副業Webライターが答えていきます。
ネットを見ていると、「ブログなんてオワコン」と言われていることもあります。
しかしブログはオワコンではないですし、そもそもブログがオワコンという考え方がおかしいのです。
この記事では、「ブログがオワコンと言われてしまう理由」、「なぜオワコンというのがおかしいのか」、「オワコンではないブログを作る方法」について解説していきます。
ブログがオワコンと言われる理由
ブログがオワコンと言われる理由は、以下4つです。
- 個人のブログよりも企業のブログが強いから
- 個人のブログで収益化するのが難しいから
- ブログよりも動画やSNSの時代だから
- 誰でも簡単に始められるから
それぞれ詳細を見ていきましょう。
個人のブログよりも企業のブログが強いから
最近は企業のブログが検索エンジンでも強くなっていて、個人のブログでは勝てないと言われています。
実際に昔に比べると、検索エンジンでドメインの力が重視されることが多く、同じような質のコンテンツであれば企業ドメインを優遇して上位に表示するという傾向が強くなっているのは確かです。
また企業のブログは、多くの外注ライターを雇って物量で攻めてくるので、個人が一生懸命記事を書いても記事の量で圧倒的な差がついてしまいます。
このような状況で、企業のブログと真っ向勝負すれば厳しいのは事実です。



しかし個人のブログには、企業のブログにはできない攻め方があって、実際に個人のブログでも上位に表示できるキーワードは山のようにあります。
一例を上げると、企業のブログでは他社の商品と比較するコンテンツは作りにくいですし、他社商品の否定もしずらいです。
個人のブログでは、よいところも悪いところも正直に書けるので、「実際のところはどうなの?」と実態を知りたいを読者のように、企業のブログよりも個人のブログを好む人も少なくありません。
企業のブログが強ければ、強いところを避けて、個人で戦えばよいだけの話なのです。
個人のブログで収益化するのが難しいから
企業のブログは収益化の面でも個人のブログより有利です。
企業のブログは、物量を使って収益化をしやすいジャンルやキーワードで上位を狙いにいけますが、個人のブログだとそのような美味しいジャンルやキーワードで上位を狙うのは難しいです。
しかし個人のブログでも狙える穴場のキーワードはありますし、そもそも企業が手を出しにくいジャンルを攻めて収益化することは可能です。(私はやりませんが、代表例としては出会い系やアダルトがあります)
収益化の面でも企業ブログは確かに有利ですが、それなら個人は企業が拾えないところを拾いにいけばよいのです。
ブログよりも動画やSNSの時代だから
ブログよりも動画やSNSの時代だからオワコンという人もいます。
確かにブログには、動画のように映像でわかりやすく説明することもできませんし、SNSのようにバズらせるようなことも難しいです。



しかし「動画よりも文字の方が短時間で情報をインプットできるから文字が好き」と思う人は少なくありません。
またSNSだと多くの情報量を伝えられないので、じっくり読んで納得してもらうならブログの方が優れています。
つまり、ブログにはブログの役割、動画には動画の役割、SNSにはSNSの役割があるのです。
ブログは動画やSNSに置き換わるというよりも、それぞれの個性を生かして棲み分けされていくというのが正しいでしょう。
誰でも簡単に始められるから
ブログは誰でも簡単に始められます。
初期費用はたったの2~3万円、年間維持費も1~2万円くらいと激安だからです。
確かにこれだけ簡単に始められると、ブログで頭1つ抜けるのは難しいと思ってしまうのも無理はありません。



しかしブログは始めるのは簡単ですが、続けるのは結構難しいので、続けることで価値が積み上がっていきます。
実際に更新が止まって放置されているブログは、企業でも個人でも山のようにあります。
こうしたブログはやがて検索エンジンでの評価が下がって消えていきます。
一方で何年も生き残っているブログを見ると、定期的に記事を書いたり、情報を更新したりして、丁寧に運営がなされています。
ブログを放置せずに、きちんと続けていけば、オワコンどころか資産になるのです。
ブログがオワコンというのはそもそもおかしい
ここまでブログがオワコンと言われがちな理由について解説してきましたが、そもそも「ブログがオワコンって言い方はおかしくないですか?」という話をします。
そもそもブログとは?
ブログとは、簡単に言うとインターネット上の集客装置です。
訪問者を検索エンジンから流入させるか、SNSから流入させるかなどの違いはあっても、大まかに言うと訪問者を集めて何か特定のアクションを起こしてもらうことがブログの目的のはずです。
この集客装置のことをリアルな世界で置き換えると、お店みたいなものです。
ブログがオワコンという議論は雑すぎる
ブログをリアルの世界のお店と例えたときに、以下のように言われたらどうでしょうか?
「お店なんて、もうオワコンですよ」
これを聞いたら、「はぁ?」となりませんか?
リアルな店舗は昔から存在していますし、企業有利の中でも個人で頑張っているお店だってたくさんあります。
つまり「ブログがオワコン」という議論は、「お店がオワコン」と言っているのと同じくらい雑な議論なのです。
オワコンがあるとしたらブログではなくブログの中身
もしブログでオワコンがあるとしたら、以下のようにブログの中身の問題でしょう。
- ブログで販売している商品がオワコンになっている
- ブログの運営手法がオワコンになっている
たとえばスマホ全盛の時代なのに、10年以上前のPCで見ることを前提にしたブログは確実にオワコンだと思います。
検索エンジンは年々進化していくので、一昔前のSEO手法をやっていれば、それも間違いなくオワコンです。
このように中身がオワコン化していることはありますが、それはブログ自体がオワコンであることとは違います。
オワコンなブログを作らないための方法
オワコンなブログを作らないためには、以下のことを意識しましょう。
- ブログが提供する価値を明確にする
- 専門分野に特化する
- ブログで売るものを明確にする
- 最新の手法を勉強する
それぞれ詳細を見ていきましょう。
ブログが提供する価値を明確にする
オワコン化しないブログを作るためには、ブログで提供できる価値を明確にすることが大事です。
価値と言われても、よくわかりません。。。



価値とだけ言われても難しいと感じるなら、価値を考えるために以下の質問に答えてみましょう。
- ブログは誰をターゲットにしていますか?
- その人は今何に困っていそうですか?
- ブログを通じて、その人にどうなってもらいたいですか?
このシンプルな3つの質問に答えることができれば、ブログが提供する価値が見えていきます。
たとえば、以下のように考えます。
- 社会人10年目で、1社で長く働いた人
- 始めての転職をしようか迷っていて、できれば年収を下げずに転職したい
- 社会人10年目で始めて転職するときの注意点、エージェントの活用方法、年収を下げずに転職できるコツを知ってもらう
このように整理できると、ブログの価値は「始めて転職する社会人10年目の人が安心して転職活動をできる情報を提供し、その人が結果としてよい転職先を見つけられる状態にする」ことだとわかります。
雑記ブログを書いているので、ブログ全体の提供価値を設定できません。



雑記ブログを書いている人は、カテゴリーごとに提供価値を考えてみることをおすすめします。
専門分野に特化する
専門分野に特化したブログも、オワコン化しにくいです。
「このブログには、僕の知っていることを何でも書いています」というブログだと、訪問した人がブログの制作者から何を学べばよいかぼやけてわかりにくくなってしまいます。
一方で「このブログは、●●について専門的に書いています」というブログだと、●●について興味がある人が集まってくるブログになります。



どんな人が立ち寄るかわからないブログよりも、どんなことに興味のある人が来るのか明確なブログだと、収益化もしやすいです。
なぜなら訪問者が興味を持ちそうな広告を選びやすくなりますし、提携する広告主からもわかりやすくなるからです。
ブログで売るものを明確にする
収益化するブログの場合は、販売するものを明確にしておくのがよいでしょう。
先ほどの10年目の社会人向けの転職ブログだと、転職サイトの紹介が最終ゴールになるはずです。
見込み客のリストが欲しいという目的なら、無料の資料をダウンロードしてもらうところが当面の目標かもしれません。
いずれにせよ、ブログを訪れた訪問者がどのようなアクションをとれば、オワコンではないブログになるのか?を最初に考えておく必要があるのです。
最新の手法を勉強する
インターネットの世界は、流行り廃りが激しく、数年前まで主流だった方法が、現在ではオワコンという例も少なくありません。
定型的なのがSEO(検索エンジン最適化)です。
検索エンジンは日々アップデートされていくので、最新のトレンドを理解しておかないと、効果のないことをやってしまったり、むしろやったことがマイナスになったりすることもあります。
少し古い話になりますが、「食べログ」ができたばかりの頃、検索上位を独占して一気に知名度を上げました。
その頃はタイトルに「食事のジャンルと地域」を入れて、中身のないページを量産するだけで検索上位を独占できたそうです。(食べログの人に直接聞きました)
しかし、今こんな手法をやってもまず検索上位になることはありませんし、下手をするとスパムと認定されてマイナス評価を受けてしまうかもしれません。



今の当たり前が、1年後の非常識になっていることもあるので、最新の情報は常にアップデートしておくようにしましょう。
ブログの運営経験は価値が高い
ブログはオワコンではないと言っても、ブログを続けて成果を出すのは決して難易度は低くありません。
中には続けられずに、こんなふうに思ってしまう人もいます。
せっかくブログをやっても、続けられずに無駄になってしまった。。。
確かにブログを立ち上げるのは簡単ではありますが、それでも全体の中で多数派というわけではありません。
つまりブログを立ち上げて運営した経験には、ある程度の希少価値があるのです。
その希少価値を最も発揮できる領域が、Webライティングの仕事です。



実際に私もブログ運営経験を生かして、1文字5円以上、1記事3万円以上する案件を副業として獲得しています。
万が一ブログが続かなくなっても、ブログで得たスキルを上手に活用すれば、「経験が無駄になる」どころか「新たな副業の柱にできる」可能性が広がるのです。
まとめ:ブログはオワコンではない
以上、ブログがオワコンなのか?について解説してきました。
「ブログはもうオワコン」などという雑な議論に惑わされることなく、ブログの提供価値を明確にして「オワコンではないブログ」を作っていけばよいのです。
そして、ブログ運営によって得られたスキルは、ブログ以外のところでお金に変えることもできます。
「オワコンと言われたブログを今さら始めても大丈夫かな?」と思って躊躇しているとしたら、大きな機会を失っているのかもしれませんよ。