文賢(ぶんけん)という校正ツールがあるけど、本当に使えるのかな?
Webライターの仕事やブログで文賢を導入している私が解説していきます。
Webライティングの仕事や、ブログ運営をする中で、文章の校正は欠かせない作業です。
校正の精度を上げるためには、文章を実際に読み上げたり、印刷して赤ペンチェックを入れたりする必要があります。
しかし、文章量が多くなると校正にかける時間は無視できなくってきます。
そこで、導入しているのが機械で自動校正できるツールです。
この記事では、文章自動校正ツールの「文賢(ぶんけん)」について、口コミと体験談を交えながらレビューしていきます。
文賢の公式サイト⇒ https://rider-store.jp/bun-ken/
文賢の特徴・価格
文賢は、Webライター向け入門書の著書である松尾氏の会社が作ったツールです。
以下、松尾氏の著書として有名な2冊です。
文賢がやってくれること
文賢は、1回の校正で最大3万文字まで対応できて、校正にかかる時間は10秒未満です。
以下の画像は、実際の画面です。
真ん中の箇所に文章を貼り付けるだけで、自動で校正してくれます。
機能としては、校閲(誤字脱字チェック)、推敲(よりスムーズな文書にするチェック)などがあります。
たとえば、誤字脱字のチェックだと、以下のようなことを指摘してくれます。
推敲機能を使うと、以下のように文章の見直しを検討したほうがよい箇所を指摘してくれます。
直すことが必須ではありませんが、修正するとよりスムーズな文章表現にできる箇所です。
私の場合、以下の指摘を毎回のようにもらっています。
- 「例えば」はひらがなで書きましょう。
- 「という」は多くの場合、不要です。
- 同じ文末が3回以上続いています。(「ます」や「です」が3回以上連続する)
- 同じ助詞を連続使用しています。(直さなくても意味は通じるものの、直した方がスマートな文章になる)
- 「することができます」は「できます」に変更した方がよいです。
接続詞にもすべてチェックを入れてくれるので、「本当にその接続詞は必要か?」を考え直すきっかけを与えてくれます。
また、画面の左下に文字数と漢字の使用率も表示してくれます。
文賢の中で文章の修正を加えると、漢字とひらがなの理想的な比率である3:7にどの程度近づけているかがわかります。
文章の読み上げ機能もあるので、音で聞くことにより不自然な文章を見つけやすくなります。
文賢に必要となる料金
文賢には、初期費用とランニング(月額)費用があります。
初期費用:11,880円
月額料金:2,178円
※いずれも税込み
これ以外の費用は必要ありません。
文賢のメリット・デメリット
ここからは、文賢のメリット・デメリットを解説していきます。
文賢のメリット
文賢には、以下4つのメリットがあります。
- 校正・推敲にかかる時間を大幅に短縮できる
- 文章の悪い癖を毎回指摘してくれる
- 文章を書く作業も短縮できる
- 頻繁にアップデートしている
校正・推敲にかかる時間を大幅に短縮できる
文章を貼り付けるだけで、10秒もかからずに校正・推敲箇所を表示してくれるので、校正にかかる時間を大幅に短縮できます。
3,000文字の文章を書くと、最低でも30分くらいは校正に時間がかかりますが、それを半分の15分に短縮できるイメージです。
1日に6,000文字を書くとすると、合計で30分は短縮可能です。
自分で書いた文章はもちろんのこと、外注した文章のチェックにかかる時間も減らせます。
文章の悪い癖を毎回指摘してくれる
長年文章を書いていると、悪い癖が染み付いてしまいます。
私の場合、「という」や「することができる」といった表現を無意識で使っていて、毎回「文賢」にありがたいご指摘を頂いています。
また「です」や「ます」が3回続いていますと言われたところは、いつも必死で表現をひねり出しています。
しかし、無意識でやっていることを治すのは難しいので、その部分を文賢が肩代わりして指摘してくれるのは、大変ありがたいことです。
文章を書く作業も短縮できる
文賢は、文字通り機械的にミスや推敲箇所を指摘してくれるので、細かいことを気にせず執筆できます。
大雑把に書いて、後から文賢を頼ればよいと考えるようになるからです。
文章を書きながら、文章表現を気にするのは精神的にも疲れるので、「後からまとめてやってくれる」という安心感は大事です。
頻繁にアップデートしている
ユーザーの声を踏まえて、頻繁にアップデートしている点も素晴らしいです。
たとえば、文字数カウントは2022年3月のアップデートで搭載された機能です。
文賢のデメリット
文賢には、以下4つのデメリットがあります。
- 誤字脱字チェックが弱い
- お試し利用がない
- 文章能力が上がるわけではない
- 価格を高く感じてしまう
それぞれ詳細を見ていきましょう。
誤字脱字チェックが弱い
多くの人に指摘をされていることですが、文献は誤字脱字のチェックが弱いです。
漢字の誤用だけでなく、やってみまた(やってみましたの脱字)などもスルーされてしまうのです。
残念ながら、誤字脱字の観点では、ワードにチェックをさせた方が優秀そうです。
ただし、読み上げ機能まで使えば、脱字のチェックは可能です。
お試し利用がない
文賢にはお試し利用がないので、利用するには初期費用と月額費用を支払う必要があります。
「文賢が自分に合っているか、わからない」
「試した上で判断したい」
このように思っている方には、ややハードルの高いソフトになっています。
文章能力が上がるわけではない
文賢は、あくまで校正を補助するツールなので、元の文章力が上がるソフトではありません。
文章力が足らないと思っているなら、別の方法で文章力を鍛える必要があります。
価格を高く感じてしまう
人によっては、初期費用11,880円、月額料金2,178円は高く感じるかもしれません。
実際には「Just Right!」のような他の校正ツールと比べても、大きな差はありませんが、個人での導入となると躊躇してしまうのも事実です。
しかし、3,000文字で15分くらいの校正時間を短縮できるので、1ヶ月で100,000文字を書く人なら、8時間の節約になります。
そう考えると、自分の時給が1,000円以上はあると思っているなら、むしろ適切な投資といえるのでしょう。
文賢の公式サイト⇒ https://rider-store.jp/bun-ken/
文賢の活用場面(体験談)
文賢は、以下3つの場面で活躍しています。
- クライアントへの納品物のチェック
- ブログの文章チェック
- 外注記事のチェック
この中で、最も重宝・活躍するケースが、クライアントへの納品物のチェックです。
私は文字単価5円を超える報酬で文章を書いているので、念入りな校正や推敲が必要です。
文賢の自動チェックと読み上げ機能を使うと、不自然な表現をほとんど修正できるので、自分の目でやるよりはストレスを大幅に軽減できます。
自分のブログ記事や外注の記事に使うと、ついつい出てしまう悪い癖をしっかりカバーできるので助かっています。
文賢の公式サイト⇒ https://rider-store.jp/bun-ken/
文賢の評判・口コミ
ここからは、文賢の評判・口コミを見ていきましょう。
文賢のよい評判・口コミ
まずはよい評判・口コミです。
私の体験からも、校正の手間を大幅に削減してくれているのは、本当に便利だと思っています。
文賢の悪い評判・口コミ
一方で、悪い口コミもあります。
たとえば、表記揺れのチェックができないものがあります。
価格が高くてハードルが高いという声もあります。
文賢をおすすめしたい人
ここまでのメリット・デメリット、評判を踏まえると、文賢をおすすめのは以下のような人です。
- 文章チェックを頻繁にやっている人(目安としては月に50,000文字以上チェックしている人)
- 文字単価が高い人(目安としては1円以上の人)
- 自分の文章をよりよいものにしたい人
- これからライティングを仕事にしていこうと思っている人
文字をたくさん書いていて、それが大事な収入源になっている人は、積極的に導入を検討しましょう。
逆にあまり文章を書かない人や、現時点では文字単価が安い人は、一旦見送りで問題ありません。
文賢の公式サイト⇒ https://rider-store.jp/bun-ken/
文賢に関する【よくある質問】
まとめ
以上、体験談に基づいた文賢のレビューでした。
文賢は、完璧にチェック・校正をしてくれるツールではありませんが、文章をよりよくしたい人にはおすすめのツールです。
初心者にとってはやや高めの価格ですが、これからライティングを武器にお金を稼ぎたいと思っている人には、強力なサポーターとなることでしょう。