Webライターなんて単価も低いし稼げないよ。。。
1文字5円以上で記事を書く副業Webライターが、単価アップの方法を解説していきます。
Webライティングの仕事で稼ぐために、最も重要になるのが単価です。
単価には、文字単価、記事単価がありますが、いずれにせよ単価が低いと「稼げないWebライター」のままジリ貧になってしまいます。
でも、単価を上げるのは難しいよね?
確かに何も考えずに「単価を上げてくれ」と言うだけでは難しいですが、考えるべきポイントをおさえれば単価アップの可能性は決して低くありません。
この記事では、多くのWebライターが稼げない理由と、単価アップして稼げるようになる方法を解説していきます。
多くのWebライターが稼げない3つの理由
多くのWebライターが稼げない理由は、大きく3つあります。
- ライティングスキルが低いままだから
- クライアントに言われたことだけをやっているから
- 単価を上げられる案件を獲得していないから
それぞれ詳細を見ていきましょう。
ライティングスキルが低いままだから
ライティングスキルが低いままだと、単価を上げることは難しいです。
私は、クラウドソーシングで何度も記事を外注した経験がありますが、「次、この人に頼むことはないな」と思える人が少なくありません。
最も大きな原因がライティングスキルですが、その中でもかなりレベルの低い人が多いです。
たとえば、以下のような人です。
- 誤字脱字がある状態のまま納品する
- 日本語として成立していない文章のまま納品する
納品する前に文書を印刷して赤ペンでチェックしたり、声に出して読んだりすれば、このレベルのミスはゼロにできます。
プロとしての姿勢に問題があるままではテクニック以前の問題なので、残念ながら単価を上げることはできないでしょう。
クライアントに言われたことだけをやっているから
クライアントに言われたことをやるだけの人も単価を上げるのは難しいです。
もちろん、上記の誤字脱字のまま納品してくる人よりはるかに上のレベルですが、それでもその他大勢の中に埋もれてしまいます。
言われたことだけやるということは、言い換えると価値を源泉となる考える手間や面倒をクライアントに負担させている状態なので、単価を上げていくのは難しくなります。
単価を上げられる案件を獲得していないから
多くの人が見落としがちなことが、「その案件には、そもそも単価を上げる余地があるのか?」ということです。
いくら誤字脱字がなく、クライアントに提案する能力を持っていても、クライアント側に単価を上げる余地がなければ、単価が上がることはありません。
クライアントが記事を依頼するのは、最終的にその記事が何らかの売上・利益につながると思っているからです。
たとえば、あるトレンドブログの記事が、1記事で3,000円の利益を出せるとしましょう。
このブログを作っているクライアントは、1記事を作るのに外注先にいくら払うでしょうか。
このようなクライアントの稼ぎが少ない記事ばかりを受注している限りは、Webライターとして文字単価を上げることは難しいままでしょう。
単価を上げるときに考えるべき5つのこと
稼げるWebライターになるためには、とにかく単価を上げることを集中的に考える必要があります。
そのために日々ライティングスキルを高めるのは必須です。
その上で、Webライターを始めて1年未満で文字単価を5円以上にしたり、1記事3万円以上で受注したりしてきた私の経験から、以下4つのことが重要だと思っています。
- 単価を上げられる余地のある案件を受注する
- クライアントの売上アップにつながる提案をする
- 専門分野を作る
- クライアントのスイッチングコストを高める
- 上流の仕事も含めて獲得する
それぞれ詳細を解説していきます。
単価を上げられる余地のある案件を受注する
大前提として、単価を上げるためには、相手の懐事情を読むことが大事です。
先ほど例に出したトレンドブログのように、記事から得られる売上・利益が小さければ、どれだけスキルを上げてクライアントの満足度を高めても、単価が上がることはありません。
したがって、記事を受注するときは、以下のことを考えてみましょう。
- 作成した記事によってクライアントが達成しようとしていること
- 作成した記事によってクライアントが見込む売上・利益
たとえば、記事を発注したクライアントが、1個販売すると5,000円の利益が出る自社商品を販売しているとしましょう。
記事を作成しGoogleで上位表示できたときに、1ヶ月で300人の集客を見込めるとしましょう。
その300人のうちの5%(15人)が、毎月商品を買ってくれるとします。
この利益を10記事で達成しようとしていて、見込み利益の1ヶ月分で記事作成費用を回収する場合、1記事あたりに払える金額は以下のとおりです。
もし、クライアントがこの記事を1記事3,000円で外注している場合、実は最大で7,500円まで値上げできる余地があると考えることができます。
記事作成費用の回収期間を2ヶ月と考ると、
このようにクライアントの懐事情を考えることで、単価アップを交渉できる余地があるかどうかがわかるようになります。
クライアントの売上アップにつながる提案をする
自分の書いた記事で「売上アップにつなげる」と言えると、単価を上げる余地はさらに広がります。
言いかえると、「クライアントの予算を自分で作る」提案です。
先ほどの例で、1ヶ月15人が商品を買ってくれる見込みのところ、記事によって1ヶ月で20人にできるとするとどうでしょうか。
もし、クライアントが「この人の記事の質なら、売上アップできそう」と思ってくれれば、単価アップの要求を飲んでもらいやすくなります。
上記はあくまで一例でして、重要なことは「仕事はもらうものではなく、積極的に提案するもの」という意識を持つことです。
専門分野を作る
単価を上げるためには、専門分野を確立することも重要です。
「何でも書けます」というライターだと安く買い叩かれてしまいますが、「●●の分野に専門性があり、他の人にはない視点で記事を書けます」と言えると単価を上げられる可能性が高まるからです。
専門性があれば、先ほど書いた「単価を上げられる余地のある案件」を見極めたり、「クライアントの売上アップにつながる提案をする」のも容易になるので、ますます有利です。
専門分野を作るには、過去に経験してきたことや、趣味でやっていたことなどを軸にするのが近道です。
もしそうした軸がなければ、受注する分野を絞って、Webライターをやりながら専門性を高めていく方法もあります。
クライアントのスイッチングコストを高める
クライアントにとってのスイッチングコストを高めることも、単価アップには有効です。
スイッチングコストとは、他のライターに切り替えるのにかかる費用や手間のことです。
クライアントが他のライターに切り替えるスイッチングコストが高くなると、クライアントは新たなライターを探すよりも今のライターの単価を上げる方が安く済むと考えるようになります。
クライアントにとってのスイッチングコストを高めるのに有効な方法は、以下のとおりです。
- クライアントの記事作成ルールや社内ルールを熟知して、「この人に頼むと全部わかっているからラク」という状態を作る
- スキル・専門性を高めて、「同じスキル・専門性の人を探すには相当な時間がかかる」という状態を作る
- 上記も含めて、クライアントが面倒なことを代わりにやってあげて「この人なしでは仕事が回らない」という状態を作る
スイッチングコストを上げられると、長期的な関係を築くことにもつながり、その関係性がさらにスイッチングコストを高めるという好循環を生み出せるようになります。
上流の仕事も含めて獲得する
上流の仕事を含めて獲得することも、単価アップには有効です。
Webライターにとってわかりやすい上流の仕事とは、以下のようなものです。
- 記事の構成・執筆だけでなく、サイト設計をする
- ターゲットとする読者を分析して、マーケティング施策を考えて提案する
ここまでやれるようになると、文字単価は一気に跳ね上がります。
たとえば、競合分析とサイト設計まで含めて、20記事を60万円(1記事3,000文字とすると、文字単価10円)で引き受けるなども可能になるのです。
単価アップを依頼するタイミング・コツ
単価を上げるときに考えるべきことを解説してきましたが、以下の疑問が残っているかと思います。
いつ単価アップを切り出せばよいのだろう?お願いするコツはあるの?
実際には相手との関係性によるので、ケースバイケースのところはありますが、1つの目安を書いていきます。
- 依頼される仕事が増えるとき
- 記事のジャンルが変わるとき
- 複数回受注した後
- 自分からできることを提案したとき
それぞれ詳細を見ていきましょう。
依頼される仕事が増えるとき
何度か仕事をしていると、依頼される仕事が増えることがあります。
たとえば、最初は記事の執筆だけをやっていたのが、「次はタイトルと構成も提案してもらえますか?」とか「アイキャッチ画像を選定してもらえますか?」などの依頼がくるときがあります。
このような依頼がくるのは信頼を得ている証拠なので、単価アップをお願いできるチャンスです。
「承知しました。その場合は単価を+●円アップできますでしょうか?」
いきなり単価アップを持ちかけるのが不安なら、「承知しました。今回は一旦これまでの単価で対応しますが、次回以降はかかる工数を踏まえて単価アップをお願いしてもよいですか?」と聞くのもありです。
上記以外で過去には、「引用部分がわかるように引用元の資料に下線を引いて別途提出して欲しい」と言われて、単価アップをお願いしたこともあります。
記事のジャンルが変わるとき
書く記事のジャンルが変わるときも単価アップのチャンスです。
継続して仕事を受けていると、「専門外であることはわかっているけど、構成・執筆のスキルを見込んで、あなたにお願いしたい」というケースが出てきます。
こういうときは、「是非引受させてください。ただし、取材・調査にこれまでよりも時間を要するので、単価を●円にして頂くことは可能でしょうか?」などと単価アップを持ちかけてみます。
私の経験上、このケースでの単価アップは100%成功しています。
複数回受注した後
単純に複数回の受注をした後に、単価アップをお願いする方法もあります。
「ありがたいことにライティングの受注が増えてきて、今までの単価で仕事をお引き受けすることが難しくなってきました。可能であれば、単価を+●円アップして頂けないでしょうか?」などと交渉を持ちかけます。
単価を上げられる余地のある案件を受注できていれば、交渉に応じてくれる可能性は高いです。
自分からできることを提案したとき
上級者のやり方にはなりますが、「私は、こんなこともできますよ」と言って提案する方法もあります。
クライアントとコミュニケーションをとっていると、クライアントの困りごとが見えてくることがあります。
そのときに「私はこういう方法であなたの困りごとを解決できます」と言うと、かなりの確率で提案を聞いてくれるようになります。
つまり相手の潜在ニーズに答える提案を繰り出すのです。
たとえば、毎回記事の構成を提示して依頼してくるクライアントが、実は記事の構成を考えるのに手が回っていないことがわかったとします。(手が回っていないときは、だいたいレスポンスが悪いです)
こういうときに、「もし構成にお困りでしたら、それもあわせて引き受けますよ。他のクライアントで構成から考えて納品した経験もあります」などと提案します。
相手が話に乗ってきたら、「単価+●円アップで引き受けますが、いかがでしょうか」と単価アップを提案します。
相手の困りごとを正確に理解して、相場から大きく外れない適切な金額を提示できれば、交渉が成立する可能性は高いです。
この方法は新規の提案のときにも活用できます。
「あなたが募集している●●に加えて、**もできますがいかがですか?」と提案して、乗ってきたら単価アップの交渉をするのです。
まとめ
以上、稼げないWebライターの特徴と、単価を上げるために必要なことを解説してきました。
ライティングのスキルを日々高める努力をした上で、単価アップに重要なことは以下4つです。
- 単価を上げられる余地のある案件を受注する
- クライアントの売上アップにつながる提案をする
- 専門分野を作る
- クライアントのスイッチングコストを高める
単価アップを持ちかけるタイミングの目安は、以下4つです。
- 依頼される仕事が増えるとき
- 記事のジャンルが変わるとき
- 複数回受注した後
- 自分からできることを提案したとき
クライアントとコミュニケーションをとりながら、上手に単価アップを持ちかけられるWebライターを目指しましょう。
ちなみに私がココナラで1文字5円で記事を受注した方法は、こちらに書いています。