ブログをリライトするときは、どんな点に注意してリライトするとよいのだろう。
ブログ歴5年以上の副業Webライターが解説していきます。
ブログを維持・管理していく中で、最も重要な作業と言えるのが記事のリライトです。
リライトは、ユーザーにとってよりよいブログにするためだけでなく、記事を検索エンジンで上位表示するためにも必要な作業です。
この記事では、公開した記事を具体的にどうやってリライトすればよいのか、事例を交えながら解説していきます。
記事をリライトするときに確認すべき3つのポイント
記事をリライトするときには、大きく3つのポイントを見る必要があります。
- 自分のブログ記事の見やすさ、わかりやすさ
- 競合のブログ記事の見出し
- 検索ワード・順位とユーザー行動
この3つの観点からブログ記事をリライトすることで、ユーザーにとって優しく、かつ検索エンジンで評価されやすい記事に近づけていけます。
ここからは、この3つの観点で具体的に記事をリライトする方法を解説していきます。
記事の見やすさ、わかりやすさを改善するリライト
記事の見やすさ、わかりやすさの観点からは、以下4つのリライトがあります。
- 誤字脱字や読みやすさの点から文章を直す
- 文字だけの場所に図解や装飾をつける
- 引用している情報や事例を鮮度の高いものに変える
- 内部リンクを見直す
それぞれ詳細を解説していきます。
誤字脱字や読みやすさの点から文章を直す
記事を公開するときに、誤字脱字や読みやすさをチェックしているはずですが、再度チェックします。
なぜなら、「公開したときはよいと思ったけど、改めて読むといまいち」と思うことが少なくないからです。
特にブログ初心者の頃に書いた記事を読み直すと「よくこんなレベルで公開したな」と思うことも多々あります(経験談)。
重要だと思う記事を中心に、定期的に読み直すようにしましょう。
PCではよいと思ったけど、スマホだとわかりにくいというケースもあるので、必ず両方のデバイスで確認するようにしましょう。
なお、文章の校閲や推敲に機械を使う方法もあります。
たとえば、「沈黙のWebライティング」を書いた松尾氏によって開発された「文賢(ぶんけん)」だと、校正、文章推敲、読み上げ機能があるので、自分でチェックをやるよりも効率的に文章を校正できます。
文字だけの場所に図解や装飾をつける
記事を読んでいると「文字だけだと何を言っているのかわからない」と感じることも多々あります。
この場合は、文字で書いていることを図解にしたり、文字が目立つように装飾を入れたりすることを検討しましょう。
オリジナルの図解を作ると他のブログに引用されやすくなるので、図解による解説はSEO面でも間接的に効果のある手法です。
装飾に関しては、装飾が容易なワードプレステーマを利用することで解決できます。
このブログではSWELL
JINやAffingerで作ったブログをSWELLにしてしまおうか、本気で悩むレベルの素晴らしさです。
引用している情報や事例を鮮度の高いものに変える
引用している情報や事例が古くなっていないか確認することも大事です。
情報が古いと、ユーザーが違和感を抱く可能性があるからです。
もし記事内で口コミを引用しているなら、新しい口コミに貼り替えるようにしましょう。
レビューの記事の場合、商品の内容や仕様が変わっていることもあるので、定期的にチェックをするとよいでしょう。
内部リンクを見直す
記事に関連する他の記事への内部リンクが適切かを見直すことも大事なリライトです。
特に新しい記事を書いたときは、古い記事から関連記事としてリンクを貼るようにしましょう。
競合のブログから考えるリライト
競合のブログから考えるリライトには、以下3つがあります。
- 狙っているキーワードで上位にいるサイトを確認する
- 上位のサイトの見出し構造を分析する
- 自分のブログの見出しに過不足があれば追加する
これらは記事執筆時点でやるべきことですが、時間の経過とともに検索上位の顔ぶれも変わるので、リライトのタイミングで改めて確認をします。
それぞれ詳細を解説していきます。
狙っているキーワードで上位にいるサイトを確認する
リライト対象の記事が狙っているキーワードで、上位にいるサイトを確認します。
このときに、上位記事のドメインやドメインパワーに着目しましょう。
近年は企業ドメインや企業ドメインのサブドメイン・サブディレクトリのサイトが上位にいる傾向があるので、狙っているキーワードでも同じ傾向にあるかを見ておきます。
また記事執筆時点と顔ぶれがどのように変わっているかも見ておきましょう。
あわせて上位にいるサイトが上位表示しているキーワードをUbersuggestあたりで調べます。
そのサイトが検索エンジンにどのように評価されているのが大まかにわかるからです。
上位のサイトの見出し構造を分析する
上位にいるサイトの見出し構造を分析します。
「SEO META 1 COPY」や「Web Developer」など、Chromeの拡張機能を使えば、競合ブログの見出し構造を簡単に抜き出せます。
自分のブログの見出しに過不足があれば追加する
競合ブログの見出しを抜き出したら、自分のブログの見出しと比較します。
絶対の答えはありませんが、たとえば以下のように対応が考えられます。
競合ブログの見出し | 自分のブログの見出し | 対応方法 |
あり | あり | そのまま |
あり | なし | 不自然でなければ自分のブログに追加する |
なし | あり | 検索キーワードのニーズに答えていると思えるなら残す |
ただし、競合ブログの見出しを見境なく取り入れると、総花的でよくわからない内容になるので注意しましょう。
検索ワード・順位、ユーザー行動からのリライト
検索ワード・順位や、実際のユーザー行動など、ユーザー視点からのリライトも重要です。
ユーザー視点でのリライトには、主に以下3つがあります。
- 検索順位が上位に近い記事に集中する
- 想定外の検索ワードを記事に盛り込む
- ヒートマップを見て、リンクの位置や文言を修正する
それぞれ詳細を解説していきます。
検索順位が上位に近い記事に集中する
リライトは手間がかかる作業なので、すべての記事を対象にしているとキリがありません。
ですので、検索順位が上位に近い記事から優先的に対応しましょう。
比較的効果を出しやすいのが、検索順位で10位~30位くらいにある記事です。
これらを1ページ目(10位以内)に上げることを考えてみましょう。
逆に検索順位が3位~5位くらいの記事のリライトには、慎重になるべきとされています。
リライトすることで、順位を下げる可能性があるからです。
私は、1位の記事でも普通にリライトしていますけどね笑
想定外の検索ワードを記事に盛り込む
サーチコンソールで記事別の流入ワードを見ていると、想定していない検索ワードを発見することがあります。
たとえば「転職 簡単な方法」というキーワードで記事を書いているのに、「転職 簡単ではない」というキーワードで表示されているとしましょう。
もし「転職 簡単ではない」というキーワードが記事中に出てこなければ、リライトして「転職 簡単ではない」というキーワードを盛り込みます。
たとえば「転職が簡単ではないと思われる理由」という見出しを追加して加筆してもよいでしょう。
このように実際に検索されているキーワードを見ながら、記事の方をそのキーワードに寄せてみることで、検索上位に上がることがあります。
ヒートマップを見て、リンクの位置や文言を修正する
ヒートマップを見ると、ユーザーが離脱している箇所や、押されているボタン・テキストリンクがよくわかります。
よく押されている箇所の文言を変えることで、クリック率の増減を比較できます。
まったく押されていない箇所は、ノイズになるだけなので消してしまってもよいでしょう。
ヒートマップは、Microsoft Clarityを使えば無料で導入できるので、活用をおすすめします。
たとえば、クリックに関しては、以下のように分析できます。(赤くなっているところが頻繁にクリックされているところです)
実際に見てみると、思っている以上にせっかちな人が多いとわかります。
リライトをするタイミング
リライトをするタイミングに決まりはありませんが、目安としは以下のとおりとなります。
- 誤字脱字、図解・装飾、情報鮮度、内部リンクに関するリライト ⇒ 随時、気づいたときに実施する
- 上記以外のリライト ⇒ 重要な記事に絞って2~3ヶ月に1回くらい
リライトしてから検索エンジンに評価されるまで2~3ヶ月くらいかかると言われているので、それ以上の頻度でリライトすると効果がよくわからなくなってしまいます。
ですので、記事の見やすさや鮮度に関する部分以外は、短くても2~3ヶ月に1回くらいで十分でしょう。
まとめ
以上、ブログ記事をリライトする方法について解説しました。
リライトには、以下10の方法があります。
- 誤字脱字や読みやすさの点から文章を直す
- 文字だけの場所に図解や装飾をつける
- 引用している情報や事例を鮮度の高いものに変える
- 内部リンクを見直す
- 狙っているキーワードで上位にいるサイトを確認する
- 上位のサイトの見出し構造を分析する
- 自分のブログの見出しに過不足があれば追加する
- 検索順位が上位に近い記事に集中する
- 想定外の検索ワードを記事に盛り込む
- ヒートマップを見て、リンクの位置や文言を修正する
ブログ記事の品質を高めて、記事を検索上位に表示させるためには、リライトは不可欠です。
毎日水をやって植物を育てるような感覚で、ブログにも適当なタイミングでリライトをしていきましょう。