ブログ記事を書くときは検索意図を考えると言われるけど、検索意図ってどうやって調べればよいの?
ブログ歴5年以上の副業Webライターが解説していきます。
検索意図とは、キーワードを検索エンジンに入力した理由のことです。
検索意図を明確にできると、読者にとってより有益な記事を書けるようになります。
この記事では、検索意図の種類、調べ方などを解説していきます。
4種類の検索意図
検索キーワードは、大きく分けると4種類に分けられます。
- 知りたい系のキーワード:Knowクエリ
- 行きたい系のキーワード:Goクエリ
- やりたい系のキーワード:Doクエリ
- 買いたい系のキーワード:Buyクエリ
クエリとは、質問を意味する言葉で、検索エンジンに入力する検索ワードのことを指します。
ここからは、Knowクエリ、Goクエリ、Doクエリ、Buyクエリを順に解説していきます。
Knowクエリ
Knowクエリとは、何かを知るために検索するキーワードのことです。
たとえば、以下の検索ワードはKnowクエリに分類されます。
- 検索意図とは
- クエリ 語源
- 検索エンジン 歴史
Knowクエリで調べた人のゴールは、それが何かがわかることです。
何かがわかったところで検索行動を終了するので、一般的にはお金につながりにくいキーワードとされています。
Goクエリ
Goクエリとは、どこかへ行くために検索するキーワードのことです。
たとえば、以下の検索ワードはGoクエリに分類されます。
- Google本社 行き方
- 東京からハワイ
- 駐車場 場所
Goクエリで調べた人のゴールは、行く方法がわかることです。
行く方法に絡めて、商品やサービスを紹介できると収益につながるキーワードになります。
Doクエリ
Doクエリとは、何かをやるために検索するキーワードのことです。
たとえば、以下の検索ワードはDoクエリに分類されます。
- Google Chrome 使い方
- WordPress 開設方法
- ブログ記事 書き方
Doクエリで調べた人のゴールは、やり方を理解して自分でもやれるようにすることです。
やり方に絡めて、商品やサービスを紹介できると収益につながるキーワードです。
Buyクエリ
Buyクエリとは、何かを買うために検索するキーワードです。
たとえば、以下の検索ワードはDoクエリに分類されます。
- 麦わら帽子 おすすめ
- スマホケース iPhone12
Buyクエリで調べた人のゴールは、自分にとってふさわしい商品を見つけて購入することです。
購買行動に極めて近いキーワードなので収益化が容易な反面、競争が激しく検索上位に表示するのが難しいキーワードでもあります。
検索ワードに含まれる2つのニーズ
検索ワードが持つ検索意図は上記の4種類ですが、検索ワードがもつニーズは、さらに2つのニーズに分解できます。
1つは顕在ニーズ、もう1つは潜在ニーズです。
顕在ニーズ
顕在ニーズとは、誰の目にも明らかに存在するニーズです。
たとえば、「Google Chrome 使い方」というキーワードは、典型的なDoクエリで、使い方を知ることが目的だとわかります。
これは、本人はもちろんのこと、第三者も明確なニーズとして理解できるはずです。
潜在ニーズ
潜在ニーズとは、その検索意図に隠されているニーズのことです。
先ほどの「Google Chrome 使い方」というキーワードが持つ潜在ニーズを考えてみましょう。
潜在ニーズを考える方法の1つが、検索した人が使い方を知った後でどのような疑問をもつか?を想像することです。
このように考えると、以下の潜在ニーズが考えられます。
- さらに便利に使う方法
- 便利に使える拡張機能
- ページ読み込み時間を短くできる設定
潜在ニーズには、検索した本人が気づいていなくて、「そうそう、そういうことも教えてほしかったんだよ」と言わせるような特徴があります。
潜在ニーズを的確にとらえて記事が書かれていると、記事への満足度が高くなり、結果として検索エンジンにも評価されるようになります。
検索意図を調べる5つの方法
検索意図には4種類ありますが、簡単に分類できないものもあります。
たとえば、「転職 怖い」というキーワードは、一見するとDoクエリのように見えますが、Knowクエリのようにも見えます。
また、顕在ニーズは明確でも、潜在ニーズがわかりにくいケースもあります。
このように自分の頭で考えても、わからないときは調べるしかありません。
ここからは、その検索意図を調べるための方法を5つ紹介します。
- バーティカル検索を見る
- 検索結果に表示されたページを見る
- Yahoo!知恵袋を見る
- Twitterを見る
- 再検索キーワードを調べる
それぞれ詳細を見ていきましょう。
バーティカル検索を見る
最も手軽なのが、バーティカル検索を見ることです。
バーティカル検索とは、検索をしたときに検索窓の下に出てくる「画像」「動画」「地図」などと書かれた部分です。
実際にいくつかの検索キーワードで、バーティカル検索を見ると違いがよくわかります。
「おすすめ 麦わら帽子」と検索すると、「すべて」の右に続くのが「ショッピング」、「画像」になっています。
この結果はBuyクエリであることを示す一方で、本物(画像)を見て商品を選びたいという潜在ニーズがありそうだとわかります。
「大阪 ラーメン屋」と検索すると、「すべて」の右に続くのが「地図」、「画像」です。
この結果はGoクエリであることを示す一方で、店の雰囲気や実際のラーメン(画像)を見て場所を選びたいという潜在ニーズがありそうだとわかります。
「電動ドリル 使い方」と「大阪 ラーメン屋」と検索すると、「すべて」の右に続くのが「動画」、「ショッピング」です。
この結果はDoクエリであることを示す一方で、使い方がわかった後に購入したいという潜在ニーズがありそうだとわかります。
このようにバーティカル検索を見るだけでも、顕在ニーズと潜在ニーズを推測できるのです。
ただし、「転職 怖い」のように分類が難しい言葉だとバーティカル検索があまり機能しないので、他の方法から推測する必要があります。
検索結果に表示されたページを見る
検索結果に表示されたページを見ることも大事です。
検索結果に表示されているページは、Googleが「検索意図を満たしている」と認めているページだからです。
もちろん、Googleは検索意図を満たす以外にも評価軸を持っているので100%とは言えませんが、参考材料であることは間違いありません。
検索結果に表示されたページを見るときに、確認しておきたい点は「そのページの見出し構成」です。
どのような見出し構成になっているかを確認することで、検索ワードの顕在ニーズと潜在ニーズに対するGoogleの考えがわかります。
Yahoo!知恵袋を見る
検索意図を考える上で、質問サイトも欠かせません。
代表的な質問サイトは、Yahoo!知恵袋です。
Yahoo!知恵袋で検索キーワードを入れると、関連するお悩みが出てきます。
お悩みの内容を読んでいると、質問の背景まで見えてくることがあり、それが潜在ニーズへの理解につながります。
たとえば、「転職 怖い」というキーワードで検索すると、以下のようなことがわかります。
- 新しい仕事を覚えるのが怖い
- 配偶者の転勤に伴って転職したいけど、新しい職場で仕事ができないと悪口を言われないか心配している
このことから、単に「転職を怖がっている」という理解から一歩踏み込んで、「新しい職場で仕事ができないと思われることが怖い」ことが潜在ニーズだと理解できるようになります。
Twitterを見る
質問サイトと同様に使えるのが、Twitterです。
Twitterは生の感情がむき出しになっているSNSなので、潜在ニーズを把握するのに適しています。
基本的なやり方は、たとえばYahoo!知恵袋と同じように検索窓に「転職 怖い」と打ち込みます。
たとえば、以下のような趣旨を書いたツイートが見つかります。
- 一度精神を病んだことがあるので、転職するのが怖い
- 転職後の初出勤が怖い
再検索キーワードを調べる
再検索キーワードとは、ある人が何かの言葉を検索した後に検索する別の関連キーワードのことです。
再検索キーワードは顕在ニーズを満たした後に調べることなので、潜在ニーズそのものだといえます。
SEOの専門家である柏崎氏が開発したツールを使うと、再検索キーワードを簡単に把握できるようになります。
再検索キーワードツール⇒ https://www.tsuyoshikashiwazaki.com/kw/
※パスワードは、柏崎氏のツイッタータイムラインで公開されています。
検索意図からわかるペルソナ
検索意図を深掘りできると、記事のペルソナを設定できるようになります。
マーケティングのペルソナというと、「年齢」「性別」「出身地」「現住所」のような具体的なプロフィールを考えてしまいがちですが、そのようなペルソナは必要ありません。
検索キーワードから考えられる検索意図を探ることで、自ずと検索した人の考えや背景が明確になるので、そこからペルソナを考えられます。
具体的なペルソナを設定する手順は、以下の記事をご覧ください。
検索意図を踏まえた記事構成
検索意図を明確にできたら、ブログ記事を構成できるようになります。
読者の顕在ニーズに答えた上で、潜在ニーズに対する答えを書くのが一般的です。
潜在ニーズを満たすために、Q&Aを記事の最後にもってきてもよいでしょう。
具体的なブログ記事の作成ステップは、以下の記事をご覧ください。
まとめ
以上、検索意図の種類と調べ方について解説してきました。
検索意図には、4つの種類があります。
- 知りたい系のキーワード:Knowクエリ
- 行きたい系のキーワード:Goクエリ
- やりたい系のキーワード:Doクエリ
- 買いたい系のキーワード:Buyクエリ
さらにそれぞれの検索キーワードには、顕在ニーズと潜在ニーズが存在し、潜在ニーズをとらえて記事に反映することで質の高い記事に仕上がります。
潜在ニーズを含めて、検索意図を調べる方法は、以下5つです。
- バーティカル検索を見る
- 検索結果に表示されたページを見る
- Yahoo!知恵袋を見る
- Twitterを見る
- 再検索キーワードを調べる
検索意図を明確にすることは収益にもつながるので、はじめのうちは手間もかかりますが、手を抜かずに考えるようにしましょう。