ブログ記事に文字数の目安はありません【実例付で解説】

ブログの1記事に書く文字数は、どのくらいが適切なのだろうか?

ふるや

ブログ歴5年以上の副業Webライターが答えていきます。

結論から言うと、ブログ記事の文字数とSEO効果(検索上位に表示されるかどうか)は、関係ありません。

このことを実例を交えながら解説していきます。

ブログの記事数とPV数・収益は無関係【3つのブログ例で解説】

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ブログ記事に最適な文字数はない

ブログ記事に最適な文字数がないことは、2つのことからわかっています。

1つは、Googleの中の人のコメントです。

もう1つは、私のブログでの実例です。

Googleは最適な文字数はないと明言

Googleのジョン・ミュラー氏は、ブログ記事に最適な文字数はないと明言しています。

ミュラー氏が「ブログ記事の文字数」について言及しているところを以下に引用します。

There’s no minimum length, and there’s no minimum number of articles a day that you have to post, nor even a minimum number of pages on a website. In most cases, quality is better than quantity.

(日本語訳)ブログ記事に必要とされる最低限の長さ(文字数)や、1日の投稿数などはありません。ウェブページ全体の最低ページ数もありません。ほどんどの場合、量よりも質が大事です。

引用元:Search Console Help

必要なのは「量ではなく質」であって、文字数ではないと言っているのです。

ミュラー氏は、ツイッターでも同様の趣旨のことを書いています。

https://twitter.com/JohnMu/status/1021690796691607552

(日本語訳)文字数は品質とは無関係です。いくつかのページでは、何も語られていないのに文字数だけが多いことがあります。他のいくつかのページでは、クエリに関連する重要な単語がほとんどないページもあります。あなたのコンテンツを一番よく知っているのはあなたであり、詳細が必要かどうかも判断できるはずです。

つまり質さえ担保できていれば、何文字以上の文字数が必要になるという基準はないことを示しています。

少ない文字数で検索上位になっている3つの事例

「Googleの人は、そう言っているけど本当?」と思うかもしれませんが、私のブログでも少ない文字数でも上位を維持しているページがあります。

実際に検索上位をとっている文字数の少ない3つの記事で、3ヶ月分のサーチコンソールのデータを例として見せながら解説していきます。

事例1:検索1位~2位をキープする月間5,000PVの記事

1つめは、3年以上に渡って検索1位~2位をキープしている記事で、この記事の月間アクセス数は5,000PV前後です。

サーチコンソールのデータ
あるブログ記事のサーチコンソールのデータ

この記事の文字数は、たったの1,100文字しかありません。

ちなみに同じ検索ワードで1位を争っている個人ブログが約2,900文字、3位にいる個人ブログが約4,300文字です。(2022年4月時点)

1位:個人ブログ(約2,900文字)
2位:私のブログ(約1,100文字)
3位:個人ブログ(約4,300文字)

検索順位を上げるのに、文字数が必ずしも必須でないことを示す典型的な事例です。

事例2:文字数3ケタで上位表示する記事

次に少しアクセスは小さいですが、月間500PVを集めている記事のデータです。

サーチコンソールのデータ
あるブログ記事のサーチコンソールのデータ

この記事の文字数は1,000文字弱、つまり3ケタです。

この記事で3位をとっている検索ワードで他のブログを見てみると、1位が大手の企業サイトで約500文字、2位が個人ブログで約2,600文字、4位も個人ブログで約2,200文字となっています。(2022年4月時点)

1位:企業サイト(約500文字)
2位:個人ブログ(約2,600文字)
3位:私のブログ(約1,000文字)
4位:個人ブログ(約2,200文字)

1位の企業サイトはドメインパワーが強いので仕方ないものの、2位や4位のサイトに比べると半分以下の文字数になっています。

この記事では、必要なことだけを簡潔に書いているので、文字数を極めて少なくできました。

2位と4位のブログは、横道にそれた話の分だけ文字数が多くなっています。

事例3:文字数2,000文字弱で競合をおさえて検索1位の記事

最後に月間700PVのアクセスがある記事です。

サーチコンソールのデータ
あるブログ記事のサーチコンソールのデータ

この記事の文字数は、約1,900文字です。

この記事で1位をとっている検索ワードで他のブログを調べてみると、2位は個人ブログで約1,700文字、3位は企業のコラムで約2,000文字になっています。(2022年4月時点)

1位:私のブログ(約1,900文字)
2位:個人ブログ(約1,700文字)
3位:企業コラム(約2,000文字)

実は3位の企業コラムは、検索ワードずばりの答えが書かれた記事ではなく、似たトピックのことが書かれた記事です。

実質的に検索意図に答えているのは、1位にいる私のブログと、2位の個人ブログだけになります。

ブログ記事にとって文字数よりも大事な2つのこと

ブログで記事を書くというと5,000文字や10,000文字が必要とも言われますが、ここまでの例を見てもわかるように少ない文字数でも上位表示させてアクセスを集められます。

文字数は重要じゃないということですか?

ふるや

文字数は他の重要なことをやった「結果」でしかありません。

では、ブログ記事を書くときに何が重要なのか?

大きくは「検索した読者のニーズに答える」ことと、「ブログのドメインパワーを上げる」ことの2つがあります。

検索した読者のニーズに答える

最も重要なことは、検索した読者のニーズに答えることです。

読者のニーズを満たせる記事であれば、1,000文字でよいかもしれませんし、10,000文字必要かもしれません。

ふるや

文字数のことをあれこれ考える前にどうやったらニーズを満たすかを考えることが重要です。

検索した読者は通常2種類のニーズを持っていて、一般的には両方に対する答えを書く方が評価は高まります。

読者の顕在ニーズ

顕在ニーズとは、本人も第三者も明らかに持っていることがわかっているニーズです。

たとえば「うどん 作り方」で検索した人の顕在ニーズは、「うどんの作り方を知りたい」です。

この顕在ニーズに答えるためには、うどんの作り方をきちんと解説する必要があります。

ここで「うどんとは?」とか「うどんの歴史」など、検索意図に関係ない小ネタを書いて文字数を稼いでも意味がありません。

むしろ検索エンジンから来た人にとってノイズになってしまいます。

ブログ記事では、顕在ニーズに答えることがマストです。

逆に言うと、検索結果に顕在ニーズに答えている記事がなければ、ニーズに答える記事を書くだけで簡単に上位表示できます。

読者の潜在ニーズ

潜在ニーズとは、その検索ワードの背後に隠れているニーズのことです。

潜在ニーズには本人も明確に気づいていないこともあります。

訪問者の潜在ニーズを満たしてあげることで、記事への滞在時間も増えて、検索エンジンから評価される可能性も高まります。

たとえば「うどん 作り方」の潜在ニーズは、「おいしく作る方法を知りたい」「楽に作れる方法を知りたい」「安く作れる方法を知りたい」など、さまざまなニーズがあります。

こうした潜在ニーズに丁寧に答えていくことで記事の魅力はさらに高まりますし、結果として文字数も増えていきます。

商品の購入サイトで「FAQ(よくある質問)」を見ることがありますが、FAQも潜在ニーズに答えるためのコンテンツです。

このように読者の顕在ニーズと潜在ニーズを考えて、丁寧に書いていくことと文字数は必然的に最適なものになっていきます。

ふるや

間違っても「上位表示されているブログは5,000文字だから、私は6,000文字書こう」という発想をしないようにしましょう。

それよりも「上位表示されている記事で答えられないない潜在ニーズがあるなら、その部分を充実させよう」という発想をしましょう。

ブログのドメインパワーを上げる

ブログ記事を検索上位に表示するには、ドメインパワーも重要です。

たとえば、事例2で解説した記事の競合で、500文字で1位で表示されていたのは大手企業のブログです。

このサイトは、私の個人ブログよりもはるかにドメインパワーが強いので、今後も1位をとることは難しいと思っています。

一方で、事例1で解説した1,100文字の記事は、2,900文字で1位の個人ブログと、4,300文字で3位の個人ブログとでドメインパワーを比べると、私のブログがトップでした。(Ubersuggestというツールで調べました)

ちなみに1位のブログ記事への被リンクは1件、3位のブログへの被リンクは0件であるのに対して、2位の私の記事には数件の被リンクがありました。

1位:個人ブログ(約2,900文字) 被リンク1件
2位:私のブログ(約1,100文字) 被リンク数件、ドメインパワートップ 
3位:個人ブログ(約4,300文字) 被リンク1件

つまり、ドメインパワーやその重要な要素でなる被リンクが、順位に影響を及ぼしている可能性も考えられます。

ではドメインパワーを上げたり、被リンクをもらったりするためにはどうするのか?

やはり地道に検索ニーズに合った記事を書くことに専念するしかありません。

最近のSEOは文字数を増やすことがプラスにならない

一時期、長文を書くとSEOで有利になる時代がありました。

検索意図から考えられる内容以外に、関連するトピックを含めて5,000文字から10,000文字以上の長文記事を書くスタイルです。

しかし、最近ではこうした記事の検索順位は下落傾向にあり、むしろ検索意図に過不足なく的確に答えられている記事が上位になっています。

つまり、1記事を長文にして複数の検索意図を満足させようとするのではなく、それぞれの検索意図に的確に答えられる2-3記事を書いた方が、評価されるということです。

このことからも、あまり文字数を増やすことに意味がないことがわかります。長文

ブログの初心者が練習すべき2つのこと

ブログ初心者のうちは、文字数に意識を向けるのではなく、以下2つのことを考えて書く練習をしてみるのがよいでしょう。

  • 競合が弱い検索ワードで上位表示させる感覚をつかむ
  • 上位表示されている記事を添削する

それぞれ詳細を解説していきます。

競合が弱い検索ワードで上位表示させる感覚をつかむ

初心者のうちから競合の強い検索ワードで上位に表示するのは難しいので、競合が弱い検索ワードで上位表示させる感覚をつかみましょう。

検索エンジンからブログにアクセスがある感覚を早くつかむと、ブログを続けるモチベーションにもなります。

またアクセスを集められるようになると、徐々にブログの評価も高まっていきます。

競合が弱い検索ワードというのは、往々にしてキーワードツールなどでは出てこないキーワードで、人が普段している会話の中や、何気なく書いた言葉の中などにヒントがあります。

たとえば私が運営しているブログで、立ち上げてから2週間で検索1位がとれたキーワードがあります。

サーチコンソールのデータ
あるブログ記事のサーチコンソールのデータ

この記事には月間700PVほどアクセスがありますが、キーワードツールでは簡単に見つけれない検索ワードで上位表示しています。

何気ない会話の中で気づいたキーワードだからです。

ツールで簡単に見つけられないせいか誰も狙っていないため、競合も弱いです。(顕在ニーズにまともに答えている記事がありませんでした)

正直この検索ワードでは全くお金になりませんが、この記事で初動の加速がついたおかげか、半年後には月間2万PVまでアクセスを稼ぐブログになりました。

上位表示されている記事を添削する

自分が狙いたいキーワードで上位表示している記事を添削するのもよい練習方法です。

  • その記事は顕在ニーズに対する答えをシンプルに提供できているか?
  • 顕在ニーズに対する答えとは関係ないことは書かれていないか?
  • 検索キーワードから考えれられる潜在ニーズは何か?
  • 潜在ニーズに対する答えは記事内、または内部リンクされた別記事で書かれているか?

このようなことを考えながら添削してみます。

もし添削した結果、自分の方がよい記事を書けると思えばチャンスです。

ふるや

今はドメインパワーがついていなくて上位を狙えないかもしれませんが、将来ドメインパワーがついてきたときに狙ったワードで競合よりも上位にいけるようになるかもしれません。

まとめ

以上、ブログ記事に書くべき文字数について解説していきました。

ブログ記事に最適な文字数はなく、ケースバイケースです。

Googleの中の人も文字数は関係ないと言っていますし、私の書いたブログでも少ない文字数で上位に表示できている記事は複数あります。

ブログを書くときは、文字数よりも「検索した読者のニーズに答える」ことと「ブログのドメインパワーを上げる」を意識する方がよいでしょう。

初心者のうちは、以下2つのことをやるのがおすすめです。

  • 競合が弱い検索ワードで上位表示させる感覚をつかむ
  • 上位表示されている記事を添削する
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