ブログ初心者は、まず100記事をがんばって書けと言われるけど、100記事を書くとどうなるの?
ブログを1,000記事以上書いてきた副業Webライターが解説します。
ブログ初心者がよく目にするものに、「100記事書け」という言葉があります。
この記事では、実際に100記事を書くと何が起こるのか?解説していきます。
「100記事書け」の不都合な真実
はじめに、ブログ初心者が100記事を書いた後に知る不都合な真実をお伝えしておきます。
- 100記事を書いてもアクセス(PV数)が増えないこともある
- 100記事を書いても稼げないこともある
それぞれ詳細を解説していきます。
100記事を書いてもアクセス(PV数)が増えないこともある
100記事くらい書けばアクセス数(PV数)が増えると思っているかもしれませんが、残念ながら100記事を書けば増えるものではありません。
実際に「頑張って100記事まで書きました。でも、アクセス数は月500PVです。」という人も珍しくありません。
アクセス数を増やすためには、記事数よりも以下のことが重要だからです。
- 需要のあるキーワードで記事を書く
- 需要のあるキーワードで検索上位に入る
- SNS等の検索エンジンとは別の流入経路を作る
たとえば、まったく検索需要のないキーワードで記事を書いても、ユーザーが検索しないので、アクセスを増やしようがありません。
また、需要のあるキーワードで記事を書けていても、検索順位が100位では、ユーザーの目に留まりません。
言い換えると、需要のあるキーワードで記事を書いて、そのキーワードで検索上位になれば、少ない記事数でもアクセスを増せます。
たとえば、私のブログには30記事で2万PV以上を獲得しているブログがあります。
SNSで流入経路を作れば、極論1記事でも大きなアクセスを呼び込むことも可能です。
100記事を書いても稼げないこともある
記事数を増やしてもアクセス数は増えないとはいうものの、記事を増やした分だけ間口が広がり、アクセスを増やせるチャンスが広がるのも事実です。
一方で、収益に関しては、記事数をやみくもに増やしてもゼロのまま推移すること珍しくありません。
なぜなら、ブログの収益は記事数だけでなく、アクセス数とも無関係だからです。
先ほど例にあげた私のブログは30記事で2万PVですが、収益は月1万円です。
しかし、私が別で運営している40記事で1万PVのブログは、月30万円以上の収益をあげています。
つまり、収益を上げるために重要なことは、記事数でもアクセス数でもなく「収益を生むキーワード」で上位に入ることなのです。
初心者が100記事を書いて起こる変化【100記事の本当の意味】
では、初心者が100記事を書くことが無駄なのかというと、必ずしもそうではありません。
私も昔は収益が出ない記事を100記事くらい書いていましたが、その経験があるからこそ今では少ない記事数で収益をあげるブログが作れているのだと思います。
実際に100記事くらい書くと、以下のようなこと変化が起きます。
- ライティングのスピードが上がる
- ライティングの質が上がる
- 検索意図に沿った記事構成をできるようになる
それぞれ詳細を見ていきましょう。
ライティングのスピードが上がる
100記事も書くと、ライティングのスピードは劇的に上がります。
私がブログを始めた頃は2,000~3,000文字の記事を書くのに、丸1日くらいかかっていました。
ところが、100記事くらい書くと、2,000~3,000文字の記事なら1~2時間くらいでドラフトを書き上げられるようになりました。
おかげで、今では1日フルに活動すれば、15,000文字くらいのブログ記事は生産できるようになっています。
ライティングの質が上がる
100記事を書いて改善されるのは、ライティングのスピードだけでなく、ライティングの質もです。
たとえば、日本語表現がより簡潔になったり、ブログ内での装飾の付け方がうまくなったりします。
また、私はブログの中でオリジナルの図解をよく活用しますが、ライティングと一緒に図解のレベルも上がっていきます。
検索意図に沿った記事構成をできるようになる
初心者のうちは、検索意図に沿った記事と言われてもピンと来ませんでしたが、100記事も書いていると「検索意図」を理解して、記事の構成に反映できる力も上がってきます。
「この検索ワードだったら、この順番に構成しよう」
「商標のレビュー記事だから、こうやって構成しよう」
このような引き出しが増えていくのです。
また、キーワードからペルソナ(仮想の読者像)を理解する力も身についていきます。
100記事を無駄にしないためにやるべきこと
これから「100記事を書いてみよう」と思っている人は、以下のことを意識して100記事を無駄にしないようにしましょう。
- ジャンルを絞る
- 需要のあるキーワードを狙う
- 競合が弱いキーワードを狙う
- 記事構成を作ってから書く
「もう100記事以上書いてしまった」という人も大丈夫です。
これから、上記のことを意識して20記事も書けば、これまでの100記事を無駄にしなくて済みますので。
ジャンルを絞る
記事を無駄にしないためには、記事のジャンルを絞り込みましょう。
今の検索エンジンは、ジャンルがバラけすぎているブログを評価しない傾向にあります。
たとえば、1ジャンルで100記事書かれているブログと、100ジャンルそれぞれで1記事が書かれているブログであれば、評価されやすいのは圧倒的に前者です。
ブログのジャンルを絞ると、ユーザーがブログ内を回遊してくれるので、ますます評価が上がりやすくなります。
もし、1つに絞れないと思うなら、2つか3つに絞って書くようにしましょう。
需要のあるキーワードを狙う
需要のあるキーワードを意識することも大事です。
需要のないキーワードを狙っていても、誰も検索してくれないからです。
需要のあるキーワードは、Googleのキーワードプランナーや、Ubersuggestのようなツールを使えば、ある程度定量的に把握できます。
競合が弱いキーワードを狙う
競合の弱いキーワードを狙うことも大事です。
いくら需要があるからといって、競合が強いキーワードを狙っても、初心者の個人ブログで上位をとるのは難しいからです。
たとえば、「転職サイト おすすめ」というキーワードは、確実に需要があり、かつ高収益を狙えるキーワードですが、初心者が上位をとれるキーワードではありません。
競合が弱いキーワードには、以下の特徴があります。
- 検索上位に個人ブログが多い
- 検索上位に企業ブログが少ない(運営者情報を見て判断する)
- 検索上位にYahoo!知恵袋がある(ニーズを満たせるブログが少ないと判断できるから)
記事を書く前に、必ず狙うキーワードの検索結果を確認するようにしましょう。
記事構成を作ってから書く
記事を書く前に、記事の構成を考えることも大事です。
記事の構成とは、タイトルと見出し(H2とかH3)を考えることです。
記事を書く前に見出しを設計しておくことで、記事全体で主張がブレずに、読者のニーズに合った記事を作れるようになります。
記事の構成は時間がかかる作業ですが、この一手間に時間をかけることが品質の高い記事を量産できる力につながります。
ツールを使って分析する
公開した記事が実際にどのように評価されているのか、どのように読まれているかを分析することも大事です。
そのために必要となるのが、分析ツールです。
記事公開後に使う無料ツールとしては、以下3つがあります。
- Googleサーチコンソール:検索順位と検索キーワードを分析できる
- Googleアナリティクス:ブログ内のユーザー行動を分析できる
- Microsoft Clarity:ヒートマップツールで、記事内のユーザーの行動を分析できる
書いた記事を無駄にしないためにも、これらのツールでブログ内でのユーザー体験を分析するようにしましょう。
ブログ以外にも生かせる100記事の経験
100記事も書いたのに、まったく成果につながらなかった
このように落ち込みたく気持ちはわかりますが、その経験を生かしてお金にする方法がありますよ。
それはWebライティングの副業をすることです。
Webライティングの副業は、誰でも手軽に始められる副業として知られていますが、低単価のまま稼げない人も多いです。
一方で、少々単価が高くてもよいから、しっかりした記事が書けるライターを探している発注者も少なくありません。
つまり、需要と供給でミスマッチが起きているのです。
そこに「ブログを運営していて、これまでに100記事を書いてきました」というライターがいれば、ミスマッチを埋める存在んなり得るのです。
実際に、ブログをやりながらWebライターをやっている人も多く、私もブログ運営をしながらWebライターの仕事を引き受けています。
100記事の経験を無駄にしたくないと思うなら、それをお金に変えることも考えてみてはいかがでしょうか。
まとめ
以上、ブログで100記事を書いて起こることについて解説してきました。
残念ながら、100記事さえ書けばアクセスが増えたり、稼げたりするわけではありません。
しかし、100記事に到達することによって、ライティングの質もスピードも上がりますし、そのスキル・経験をWebライターという形でマネタイズすることもできます。
ですので、「100記事も書いたけど、結果が出ない」と落ち込む必要はありませんよ。
「そもそも、100記事も書けません」という方は、以下の記事もあわせてご覧ください。