雑記ブログvs特化ブログ【メリット・デメリットを解説】

ブログを始めようと思っているけど、雑記ブログと特化ブログはどちらがよいのだろうか?

ふるや

これまでに7つのブログを運営し、雑記ブログも特化ブログも作った経験から解説していきます。

ブログを始めるときに、ジャンルで悩む人は少なくありません。

特に、特定のジャンルが決まらないときは、雑記ブログで始めるべきか特化ブログで始めるべきか迷ってしまいますよね。

この記事では、雑記ブログと特化ブログのメリット・デメリットを事例も交えながら比較した上で、初心者におすすめの始め方を解説していきます。

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雑記ブログと特化ブログの違い

はじめに、雑記ブログと特化ブログの違いを解説していきます。

雑記ブログの特徴

雑記ブログとは、特定のテーマを絞らずに書かれたブログのことです。

たとえば、以下のように関連性の少ない複数のテーマを1つのブログで扱っているブログです。

  • 暗号通貨
  • アウトドア
  • マラソン
  • 旅行

4つのテーマにはほとんど関連性がないので、ブログを訪れた読者がテーマまたいで記事を読むことはほとんどありません。

実際に「アウトドア」の情報を目当てに来た人が、「マラソンも面白そうだな」とはならないですよね。

特化ブログの特徴

特化ブログとは、特定のテーマ・ジャンルだけが書かれたブログのことです。

たとえば、「転職」に関することだけが書かれたブログは「転職に特化したブログ」になります。

さらにテーマが絞り込まれて、「薬剤師の転職」だけが書かれたブログは「薬剤師転職に特化したブログ」です。

テーマが絞り込りまれているので、基本的にそのテーマに興味のある人だけがブログを訪問します。

雑記ブログのメリット・デメリット

ここからは、それぞれのブログのメリット・デメリットを書いていきます。

まずは雑記ブログのメリット・デメリットです。

雑記ブログのメリット

雑記ブログのメリットは、以下3つです。

雑記ブログのメリット
  1. 自分の興味のあることを何でも記事にできる
  2. ネタ切れの心配が少ない
  3. 行き詰まったときに方向転換しやすい

それぞれ詳細を見ていきましょう。

自分の興味のあることを何でも記事にできる

雑記ブログはテーマを決めないので、自分の興味のあることを何でも記事にできます。

たとえば、昨日は「サイクリング」について記事を書いたかと思えば、今日は「美味しい晩ごはん」について記事を書くこともできます。

ネタ切れの心配が少ない

自分の興味関心がベースになるので、ネタ切れの心配は少なくなります。

あるテーマについて10記事くらい書いてネタが切れてきたら、別のテーマで10記事くらい書いてみることを繰り返せるからです。

行き詰まったときに方向転換しやすい

ブログを運営していると、方向性に行き詰まることもありますが、雑記ブログであれば気軽に方向転換できます。

「しばらくアウトドアについて書いてきたけど、暗号通貨が最近流行しているから暗号通貨関連の記事を書こう」という転換も可能です。

雑記ブログのデメリット

一方で、雑記ブログには以下のデメリットがあります。

雑記ブログのデメリット
  1. SEOの面で不利
  2. 大きな収益を上げにくい

それぞれ詳細を見ていきましょう。

SEOの面で不利

雑記ブログは、SEO的には不利と言われています。

なぜなら、1つのブログに多数のテーマがあるので、Googleから見ても「このブログは何の専門性があるのだろう?」と疑問になってしまうからです。

最近のGoogleは、テーマごとにブログの権威性・信頼性を評価している傾向があるので、Googleから見て何の専門性があるかわからないブログは評価が上がりにくくなってしまいます。

SEOで不利になると、アクセスを集めるのも難しくなります。

大きな収益を上げにくい

雑記ブログは大きな収益を上げにくい特徴もあります。

その理由の1つはSEOで不利になることですが、もう1つの理由として、読者から見ても信頼性が落ちてしまうからです。

実際に、自分が靴を買うときに「靴の専門店です」という店と、「いろいろ扱っていて、靴もあります」という店のどちらに行こうと思うかを想像してください。

きっと「靴を買うなら、専門店で買おう」と思う人の方が多いでしょう。

このことは結果として、ブログの収益性に影響します。

私が運営しているある雑記ブログ(ブログA)は、1PVあたりの収益が1円くらいですが、別の特化ブログ(ブログB)だと1PVあたりの収益が30円を超えています。

雑記ブログ(ブログA):1PVで1円くらい
特化ブログ(ブログB):1PVで30円以上

このように、雑記ブログだと1PVあたりの単価を上げにくくなってしまいます。

特化ブログのメリット・デメリット

次に特化ブログのメリット・デメリットを解説していきます。

特化ブログのメリット

雑記ブログには、以下のメリットがあります。

特化ブログのメリット
  1. ブログの専門性を高めやすい
  2. サイト内の回遊率を上げやすい
  3. 大きな収益を上げやすい

それぞれ詳細を見ていきましょう。

ブログの専門性を高めやすい

特化ブログにすると、ブログの専門性を高めやすくなります。

専門性が高まるとSEOでも評価されやすくなりますし、「●●と言えば、あのブログ」というように読者からも認知されやすくなります。

結果として指名検索(ブログ名を名指しで検索すること)が入りやすくなるので、SEOでも有利です。

ブログ内の回遊率を上げやすい

特化ブログは、ブログ内の回遊率も上げやすくなります。

なぜなら、そのテーマに興味のある人を最初から集客できているので、ブログ内の関連記事を読む確率が高くなるからです。

先ほど収益性のところで例に出したブログAとブログBで比較すると、直帰率(最初のページを見て帰る人の割合)に以下のような差があります。

雑記ブログ(ブログA):約85%
特化ブログ(ブログB):約75%

ブログ内の回遊率が上がれば、ブログの中で収益につながるアクションをしてくれる可能性も高まります。

大きな収益を上げやすい

専門性が高まり、回遊率が上がる結果として、特化ブログは収益性を高めやすくなります。

経験的には1ヶ月で10万円代までなら雑記ブログでも稼げますが、20万円を超えるには特化ブログにする必要があると思っています。

「収入が10万円もあれば十分ですよ」と思っているなら雑記ブログでも問題ありませんが、将来的に大きく稼ぎたいと思っているなら特化ブログを選択した方がよいでしょう。

特化ブログのデメリット

一方で、特化ブログには以下のデメリットがあります。

特化ブログのデメリット
  1. 発信者の専門性が要求される
  2. 記事を増やすのが難しくなる
  3. うまくいかないときの方向転換が難しい

それぞれ詳細を見ていきましょう。

発信者の専門性が要求される

特化ブログでは、あるテーマ・ジャンルに特化している以上、発信者の専門性や実績が要求されます。

また、ある程度の専門性がないと記事を増やしていくことも難しいでしょう。

ただし、雑記ブログでもある程度の専門性や知識を元に発信しないと検索エンジンで評価されないので、そういう意味では特化ブログ特有の大きなデメリットとまでは言えません。

むしろブログのテーマを特化することで、勉強する分野も特化できるので、早く専門性を身につけられるかもしれません。

記事を増やすのが難しくなる

特化ブログにすると記事ネタが限られるので、記事を増やすのが難しくなります。

ただし、これも大きなデメリットとは言えません。

なぜなら、記事を増やさなくても収益化は可能だからです。

先ほど紹介した特化ブログBには40記事しかありませんが、月30万円超の収益を上げています。

むしろ特化ブログだと、記事数を増やさなくても収益化できることがメリットなのかもしれません。

うまくいかないときの方向転換が難しい

特化ブログの最大のデメリットといえるのが、うまくいかないときの方向転換が難しいことです。

特化ブログはジャンルを特化して始めているので、後から雑記ブログにするのが難しいです。

そのため、もし特化ブログを作ったものの、まったく収益化できないと、次の手を打てなくなってしまいます。

私が立ち上げた特化ブログに2年で3万円しか稼げなかったブログがありましたが、方向転換のしようがなかったので閉鎖を決断しました。

特化ブログだと、このように盛大に外して閉鎖するリスクは雑記ブログよりも高くなってしまいます。

初心者には雑記ブログと特化ブログのどちらがおすすめか?

ブログ初心者は、雑記ブログと特化ブログのどちらを始めるのがよいのでしょうか?

初心者は雑記ブログから始めるのがおすすめ

5年以上のブログ経験を踏まえると、初心者には雑記ブログをおすすめします。

初心者のうちは、まずブログに慣れたり、検索順位がつく感覚を覚えたりすることが大事です。

そのためにも、ある程度のアクセスを集められるブログ運営をする必要があるのです。

特化ブログだと、まったくアクセスがないまま挫折するリスクも考えられますが、雑記ブログならそのリスクを軽減できます。

もちろん、「専門分野が明確だから特化ブログでやりたい」とか、「最初から大きな収益を狙いたい」という人は、特化ブログで始めても問題ありません。

しかし、そのような強い思いがないのであれば、雑記ブログから始めるのがよいでしょう。

ただし、ジャンルを広げすぎると後で収集がつかなくなるので、雑記ブログであっても3つくらいのジャンルに絞ることをおすすめします。

ブログのジャンルの決め方【コツ】稼ぎやすいジャンルは4つだけ

うまくいったジャンルに徐々に特化させる

雑記ブログでいくつかジャンルで記事を書いていると、検索エンジンで評価されるあたり記事が出てきます。

あたり記事が見つかったら、そのジャンルに関連するテーマで記事を加えていくとよいでしょう。

なぜなら、Googleがそのテーマに関しては、その雑記ブログを評価していると考えられるからです。

私が運営している雑記ブログで、あるジャンルで記事を書いたら検索上位になったので、似たテーマで記事を作ったところ短期間でアクセスが増えた例もあります。

その記事は、月間で3,000PV超のアクセスを集めています。

サーチコンソールのデータ
あたり記事と似たテーマで記事を書いた事例

このようにあたり記事を見つけたら、そこに特化することで短期的にアクセスを伸ばせるようになってきます。

ブログ記事で検索上位をとる【6つの実践的なテクニック】

育ったジャンルで特化ブログに移転するのもアリ

もし育ってきたジャンルでさらに特化させようと思うなら、そのジャンルに特化したブログに移転させるのもよいでしょう。

もしくは、育ったジャンル以外の記事を別のブログに移転させてもよいです。

このようにすれば、最初は始めた雑記ブログをベースにして、新たな特化ブログを生み出せるようになります。

アクセスが集まってきて、読者の反応がよくなると、そのジャンルを勉強するモチベーションにもつながるので、ますます専門性の高いブログが出来上がっていきますよ。

雑記ブログと特化ブログに関する【よくある質問】

雑記ブログでも稼ぐ方法はありますか?

月10万円代までなら、雑記ブログでも可能です。たとえば、特化ブログを3つ組み合わせた雑記ブログのような形にして運営することで、雑記ブログでも収益性を高めやすくなります。他には、競合があまり紹介していない商品を狙って紹介することで、収益性を高める方法もあります。 関連記事:【比較】ブログアフィリエイトにおすすめのASP20選

ジャンルを特化させるときに、そのジャンル以外の記事を消す必要はありますか?

もしその記事が検索エンジンに評価されずにアクセスがないのであれば、消すことを推奨します。アクセスがそこそこ集まっているなら、無理に消す必要はありません。

最初から雑記ブログと特化ブログを両方やればよいのでは?

初心者のうちは1つのブログに集中した方がよいです。なぜなら、1つのブログで覚えないといけないことが数多くあるからです。初心者の場合、1年くらいは1つのブログに集中した方がよいでしょう。時間の制約がある副業でやるなら、ならなおさらです。

雑記ブログでもネタに困ってしまいますが、よい方法ありますか?

まずは記事ネタを出せるように練習しましょう。詳細は「ブログの記事ネタがない【6つの解決策】」をご覧ください。

まとめ

以上、雑記ブログと特化ブログについて解説してきました。

雑記ブログのメリット・デメリットは、以下のとおりです。

雑記ブログのメリット
  1. 自分の興味のあることを何でも記事にできる
  2. ネタ切れの心配が少ない
  3. 行き詰まったときに方向転換しやすい
雑記ブログのデメリット
  1. SEOの面で不利
  2. 大きな収益を上げにくい

特化ブログのメリット・デメリットは以下のとおりです。

特化ブログのメリット
  1. ブログの専門性を高めやすい
  2. サイト内の回遊率を上げやすい
  3. 大きな収益を上げやすい
特化ブログのデメリット
  1. 発信者の専門性が要求される
  2. 記事を増やすのが難しくなる
  3. うまくいかないときの方向転換が難しい

初心者に対して個人的におすすめしたいのは雑記ブログですが、必ずしも正解があるわけではありません。

特化ブログで盛大に外したら、新たなブログを作ればよいだけという考えもあります。

どちらにするかを長く悩むくらいなら、まずは1記事でも生産して読者や検索エンジンの反応を見たほうが学べるものは多いです。

まずは自分の興味のあることから、1記事1記事作っていくことを始めてみましょう。

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